「HPらしさがない」と言われて作り直した話——ホームページに要るのは、作り手の基準ではありませんでした
Nompassでは、AIを使って作るホームページが「それっぽいけれど中身の薄いページ」にならないよう、業種ごとのテンプレートを社内で試作して検証しています。2026年7月、できあがった候補を見せたところ「HPらしさがない」という指摘を受け、作り直すことになりました。今回はその話です。
最初に作ったもの
用意したのは5種類です。建設・工務店、クリニック、飲食店という業種別のものが3種。それに加えて、余白を活かした落ち着いた雰囲気のものと、熱量を前面に出したものを1種ずつ。
そして、それぞれのページの上に、私たちが制作で守っている基準をそのまま並べていました。最初に目に入る画面で何を伝えるか、問い合わせへの導線をひとつにしぼること、スマートフォンとパソコンの両方で表示が崩れないこと——そういった基準です。
仕組みとしては問題のない状態でした。表示崩れの確認も、画面幅を変えながら一通り済ませています。
「HPらしさがない」
この状態で確認してもらって返ってきたのが、冒頭の一言でした。
言われてみると理由ははっきりしています。制作の基準を前面に見せるページは、作り手が何を大事にしているかは伝わっても、そのホームページを見に来た人が知りたいことには答えていません。
ホームページを見に来るのは、その会社に仕事を頼もうか考えている人です。どんな仕事をしているのか、これまでどんな実績があるのか、どこにあって、どう連絡すればいいのか。そういうことを知りたくて開いています。制作の基準は、その人にとっては読む必要のない情報でした。
ページを行き来しながら会社のことを知っていく感覚も、任せて大丈夫だと思える情報の厚みも、足りていませんでした。
作り直したもの
そこで、建設・クリニックと、落ち着いた雰囲気のテンプレートの3種類を作り直しました。熱量を前面に出したほうも、採用や新規事業を考えている会社向けのホームページとして作り直しています。
変えたのは、基準の一覧を表に出すのをやめて、代わりにホームページとして一通りそろっている構成にしたことです。
上部のナビゲーション、最初に目に入る画面、お知らせの帯、自社の強み、サービスや診療内容や作品の紹介、これまでの実績、会社や医院や作家についての情報、アクセス、お問い合わせ、よくある質問、そしてフッター。初めて訪れた人が、知りたいところへ自分でたどり着けるだけの入口をそろえました。
熱量を出すテンプレートについては、強い見出しや目を引く配色、左右非対称の構成はそのまま残しています。雰囲気は雰囲気として活かしつつ、ホームページとしての骨格——読み進められること、信頼につながる情報があること、問い合わせまでの道が通っていること——は崩さない、という方針にしました。
この経験からお伝えしたいこと
ホームページとランディングページは、役割が違います。
ランディングページは、ひとつの行動を後押しするために作るものです。読む順番をこちらで決めて、最後に問い合わせへ送り出します。
いっぽうホームページは、事業そのものを、初めて訪れた人に理解してもらう場所です。読む順番は相手が決めます。だからこそ、どこから入っても知りたいところへ行ける作りと、任せて大丈夫だと思ってもらえる情報の厚みが要ります。
「見た目がおしゃれかどうか」で判断されがちですが、実際に効くのはそこではありませんでした。初めて訪れた人が、知りたい情報にたどり着けるかどうか。 作り直しの軸をそこに置いた瞬間に、直すべき場所がはっきりしました。
なお、これは社内で使うテンプレートを検証したときの話で、お客様のサイトでの反響を測ったものではありません。そのうえで、ここで決めた作り——ヘッダーからフッターまでの一通りの構成と、業種ごとの信頼材料——を、Nompassでホームページを作るときの土台にしています。
ホームページを作ろうと考えていて、「何を載せればいいのか分からない」と感じている方は、まずご自身の事業に置き換えて、この構成の一つひとつに何が入るかを考えてみてください。埋まらない欄が見つかったら、そこが伝わっていない部分です。
Nompassは、あなたのまま、Webで伝わる。
